インドネシア Bandungから帰ってきた息子の話。
ほんの12年前は、
大好きな"ぐりとぐら"に出てくる"卵の殻カー"に乗っていた息子が、
インドネシアから帰ってきた。
いつの間にか、
息子が自分で、
荷造りも、
荷ほどきも、
チャッチャカしちゃうようになったんだなあ、なんて
ワタシはのんびり見ているだけ。
そんな風にながめていたら、
あっという間に日常へと戻ってきた息子が、
ポツポツ話し出した。
少年院を訪問し、
彼らと一緒にサッカーをしたこと。
運動場が芝生で、サッカーしやすかったこと。
彼らは英語が話せないから、インドネシア語の紙を片手に会話したこと。
もっと話したかったことがある、ってこと。
望まない妊娠をした(させられた)
10代の女の子たちのためのシェルターで、
首が座ったばかりの赤ちゃんフィリップ君を抱っこしたこと。
ベッドに下ろすと泣かれてしまい、、ずっと抱っこしていたこと。
弟が赤ちゃんのときを思い出したこと。
共に奉仕旅行をした男子6人、エアコンなし、床に布団を敷いただけの部屋でたくさん話して仲良くなれたこと。
農作業が楽しかったこと。
携帯もパソコンもテレビも何もない環境が、五感を研ぎ澄ませてくれたようで。
また働きにいきたいなあ。
自分が必要とされる、場所に出会えて感謝だなあ。
と言う。
日常が非日常であったんだよ。
でも、それは、違う立場からみてみると、
また逆になるんだよ。
そんなことをも、言っていた。
16歳の心と体で吸収してきただろうことは、
これからの肥料となるだろう。
経験できたことへの感謝しかない、と最後に言い、
今夜も早寝。
きっと明日も昼に起床、だな。